【コラム】フォトジェニックなこと

 

私たち姉妹が気になることを発信する「KIRA CLOSET journal」。
今回は、気になるキーワードについてコラムを書きます。
はじめての試み! 楽しんでいただけたら嬉しいです♪

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先日、お店のことや私たち姉妹の日常をつぶやこうと思い、
「KIRA CLOSET」のTwitterを作りました。

いろんな情報を得るには
Twitterというツールがとても便利なので、
つぶやきつつ、情報収集をしているのですが、
そんなある日、気になるキーワードが目に留まりました。

“フォトジェニック散歩”

フォトジェニックな食べ物、景観を求めて歩き回るという行動らしいです。

先日帰郷した姉からのお土産はきびだんご。パッケージがおしゃれになっててびっくりしました。フォトジェニックの波は銘菓にも。

先日帰郷した姉からのお土産はきびだんご。パッケージがおしゃれになっててびっくりしました。フォトジェニックの波は銘菓にも。

「なんて今どきなんだ!」と思いつつも、
現代において“フォトジェニックなこと”は当たり前ですもんね。

私もTwitterInstagramにアップする写真は
多くの人の目に留まるようなフォトジェニックなものを心掛けています。

でも、万人に受け入れられるフォトジェニックさって
難しい…。

見た目ばかりに捕らわれると、
何が伝えたいのかが見えにくくなるし、
中身のない写真に仕上がってしまうことだってあるし、
フォトジェニックと言いたいこと、伝えたいことのバランスが
崩れてしまうこともありますよね。

この葛藤は、編集作業に似ている…。
雑誌が持つイメージからはかけ離れないように、
分かりやすくかつ、センスある誌面を作りたいと思っても、
情報量が多すぎる、シンプルになりすぎて企画の意図が見えないなど、
いろんな問題が出てきます。

現に私は、「リアルじゃない」「何が伝えたいかわからない」と
妹から指摘を受けることもしばしば…。
仕事でも、「伝えたいことを明確に!」と、
何度も言われてきました。

まだ指摘してくれる人がいるだけありがたくて、
そういう存在がいないとなると、
本来の姿とかけ離れたものを作り上げてしまうことに…。

このようにSNSで作られた虚像が、
数百万人ものフォロワーのいるインフルエンサーが
突如SNSから去ってしまう原因にもなっていますよね。

例えば、オーストラリアの人気インスタグラマーだったエセナ・オニールは、
ファッションやメイクなど、おしゃれなライフスタイルで人気を集め、
Instagramが50万人、YouTubeが20万人など、
その他のSNSでも、たくさんのフォロワーを抱えていたのですが、
突然すべてのSNSを辞めたのです。

その理由が…SNSは本物の人生じゃないから。
SNSと共にある生活がとても苦しかったと告白していました。

さらには、メイク動画の先駆者であるミシェル・ファン
SNSから突然姿を消したひとり。

YouTubeのフォロワーは900万人をこえていて、
メイクアップアイテムをプロデュースするほど、
美容業界での影響力は絶大!

でも、SNSで公開されていた自分のライフスタイルは
理想の生活をイメージしたもので、
実際の生活とは異なっていたそうです。

約1年間のデジタルデトックスを行い、
最近カムバックしています。

 

彼女たちみたいに多くのフォロワーがいなくても、
「いいね!」がたくさんほしい、
多くの人に認めてもらいたい、という承認欲求は
誰もが持っているもの。

はじめは好きだから、楽しいからとやっていたことが
いつの間にか、認められることに必死なってしまうのが
フォトジェニックというワードの裏にある、
“理想とする何か”のような気もします。

 

 

と言いつつも、フォトジェニックさを追求するのも楽しいもので、
個人的には食パン撮影にハマっています。

いろいろ試してみたところ、
輪切りのレモンと卵が
食パンのフォトジェニックさを引き出してくれるような。
小麦色の食パンと、レモンや卵のイエローが相性いいからかな。
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そして、食べた時にちゃんとおいしいと感じられることも重要。

本来の目的を残したまま、フォトジェニックさ極めていくことが
大切なのだと感じている今日この頃です。

 

 

 

KIRA CLOSET journal
Seiko Kigawa/木川誠子