【コラム】たかが1泊。されど1泊

ここ1~2ヵ月の間に大阪、群馬、京都と1泊2日で行く機会が続きました。
仕事の時もあれば、プライベートの予定の時も。
いずれにしても、どこに泊まるかはプライオリティーとして
さほど高くなかったんだけど、気が付いてしまったのです。
たとえ1泊でも快適に過ごせるホテルを選んだほうがいいということに…。

私たち姉妹が気になることをまとめる「KIRA CLOSET journal」。
今回はそんな話です。

 

えっ!? そのバランス…?

取材のために行くことになった大阪。
取材場所に近いところでホテルの予約をお願いしたところ、
某ビジネスホテルでした。

各県にあるほどメジャーなビジネスホテルなのに
利用したことがなかったからある意味楽しみにしていたのですが、
部屋の扉を開けた瞬間、まず思ったのは
「せまっ!」「でかっ!」でした。

セミダブルのベッドだったことは嬉しいけど、
極小な部屋にはトゥーマッチだし、
そのうえテレビも大きすぎるから鑑賞するのに適した距離が確保できていなくて、
スイッチを入れただけでまぶしすぎて目が開けられないと思ったほど。
どう考えたってサイズバランスがおかしい…。
期待はしていなかったけど、
やっぱりホテル選びは人任せにせず、自分でしようと心に決めた夜でした。

その次に行ったのが群馬。
これまた仕事関係だったため、
ありがたいことになにからなにまで手配していただいたのですが…
そうです…デジャブ感。
「ホテルは大丈夫かな…」と不安がよぎりました。

 

さり気ないサービス精神にグッときた

ホテルに到着する前に、
そのエリアで1、2を争うホテルを予約したと聞いていたものの、
実際に見てみるまではわからないという気持ちをもっていましたが、
それは無用な心配でした。

水上温泉 みなかみホテルジュラク】はすんばらしかった!
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全体的に和の雰囲気なんだけど、
ほど良く今の空気感を取り入れていてその洗練さがまぁおしゃれ。
そして、その空間に馴染みやすい雰囲気が流れていたから
はじめて利用する時の妙な緊張感というか、
居心地の悪さみたないものは一切なくてGOODでした。
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ベッドに寝転がった先には全面窓があり、
のどかな景色を眺められ、
ダイニングスペースにはソファが設置されていて
そこに座りながらテレビを見られる十分な距離も確保されていました。

さらに、思わず「すご~い!」と声に出してしまったほど
サービスが行き届いていると感動したことがありました。

まずひとつめは室内着のサイズ展開が豊富だったこと。
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小・中・大・特大とあって、該当サイズの板を引いて取り出すシステム。
あらかじめラインアップされていると、
こちらから「もっと大きいサイズありますか?」と問い合わせる必要がないうえ、
従業員がその対応に追われることもないという…
これは、みんながハッピーになれるシステムでは?

さらに、写真には写っていませんが足袋ソックスまでセットされていました。
最高!!

そして、ふたつめは温泉バッグが用意されていたことです。
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部屋の扉を開けると踊り場のようなスペースがあり、
そこにクローゼットが設置されていたのですが、
中をあけるとこのバッグが置いてありました。

室内にもバスルームはありましたが、
温泉が有名なエリアにきたのだから
やっぱり温泉に入りますよね。
そんな時にタオルがセットされているこのバッグを手に取り、
その他に必要なものを一緒に入れて大浴場に向かえばいいというわけです。
なんとも考えられている…。
このようなサービス精神はグッときますよね♪

仕事で訪れたからこそできた経験だから、
これぞ地方出張の醍醐味のひとつ。

 

泊まりたいホテルに泊まるべし!

好みではなかったビジネスホテルからの
快適すぎたホテル泊を経験したことによって、
旅プランを考えるうえで、
ホテルのプライオリティーがググ~ンとアップ!

プライベートの予定で訪れた京都では
その経験を活かして自分でホテル選びをしました。

結婚式に出席するためだったから、
結婚式場までのルートがわかりやすいエリアから選ぶか、
京都駅の近くがいいか…など、決め手となるポイントはいくつもありますが、
今回は、泊まってみたいホテルにする!と決めていました。

そこで選んだのが、【HOTEL SHE, KYOTO】。
京都のホテルをいろいろ調べてみた結果、一番興味惹かれたのがここ!
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イメージ的にはおしゃれなビジネスホテル。
1泊朝食付きで6048円。
実際はどんな感じなのかな~と思ったら…文句なしでした。
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まず、チェックインペーパー&ルームキーにキュンとして、
「部屋におすすめのレコードを1枚セットしています」と言われたものの、
たぶんレコードは聞かないな~と思いながら、
でもどこかでワクワクする気持ちがあり、部屋の扉を開けたら…はい、可愛い~♪
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で、おすすめのレコードは…というと、
まさかのミッキーマウスディスコ!
音楽はまったくの無知だから、王道がきても、おしゃれ~なものだったとしても、
響かないだろうな~と思っていたところにこの選曲だったから
これは聞くしかないと思って、
人生初体験…レコードに針を落としました。

部屋のサイズ感といい、空間の使い方といい、
サービス内容、コミュニケーション頻度…全体のバランスが良きでした。
レコードのサプライズ付きですしね。

 

 

普段の生活圏を離れた時は
その街に出かけて散策したくなるものだけど、
現代的なことを“らしく”取り入れていた老舗ホテルも、
今どきのエッセンスが散りばめられたビジネスホテルも、
部屋で過ごすことが贅沢なんだと、
あえて部屋で過ごすことがリラックスになることを教えてくれる感じがあって
気持ちよかった。

3都市へ行ったことは、
たかが1泊。されど1泊…を感じた旅となりました。
これで地方に行くことがますます楽しくなります♪

 

 

 

KIRA CLOSET journal
木川誠子