家の中に温度差を作らない工夫

 

私たち姉妹が気になることを発信する「KIRA CLOSET journal」。
今回は、住宅業界のホット―ワード「ヒートショック」について。

 

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11号棟 リビング5

春は引っ越しが多い季節ですよね。
引っ越さなくても、模様替えをしたい気持ちがにょきにょきと顔を出してきます。
とはいえ、まだまだ寒い日が続いているので巣もごり状態…という人もいるのではないでしょうか。

そこで、ふと気になったのが家の中の温度設定。
例えば、暖房をつけた温かいリビングで過ごしていた時、
トイレに行こうと廊下へ出たら、「さむっ!」となったことありませんか?

実はこの「さむっ!」と感じてしまう温度差がカラダに負担をかけているらしいのです。
温度差のある部屋間を移動することによって急激に血圧が変化してしまい、
脳卒中や心筋梗塞、最悪の場合…(明言は避けます)。
この現象は「ヒートショック」と呼ばれていて、
最近ではヒートショックを防ぐための家が建てられているなど、住宅業界では話題のキーワード。
なんと、埼玉県さいたま市にはそのモデルタウン「浦和美園E-フォレスト」があるみたいです。

外観

一般的な家と何が違うのかといいますと、
暖房を使っている部屋と使っていない部屋の温度差を広げないということに重点を置いて、
暖房を使わなくても家の中の温度がおおむね13度以下にならない構造になっていることです。

確かに「画期的!」なのですが、
ヒートショック仕様の家を簡単には買えないし、
断熱機能を高めることも手軽にはできないし、
そもそもワンルームだったらどういいの?という感じもありますよね。

そこで、今すぐできるヒートショック対策を教えてもらいましたのでご紹介します。

1.窓にプチプチを貼る
100円均一などでも販売されているクッションシート、通称プチプチを窓に貼ると
窓の冷気をシャットアウトしてくれるらしいです。

「ちょっと貼るのには抵抗があります」という人は、
ひとまず、冷えやすい&目立ちにくい下のほうだけに貼ってみるのがいいかも。

2.脱衣スペース、トイレにストーブを置く
各部屋に暖房があっても、脱衣所やトイレにはない家は多いのでは。
トイレやお風呂場へ行くたびにヒートショック状態を作っているかもしれないので、
あらかじめそのスペースを温めておくために
持ち運びやすいミニサイズのストーブや温風器を置いておくとGood。

3.浴室をシャワーで温めておく
バスルームの扉を開けた瞬間、冷たいと感じたら、
それこそがカラダに負担がかかっている証拠なので、
お風呂に入る前に、まずは浴室の換気扇はオフに。

そして、浴室全体に熱めのシャワーをかけて
ちょっとしたスチーム状態を作ってください。

 

この3つの方法なら今すぐできそうですよね。

家はリラックスするための大切な場所なのに、
気が付かないうちにカラダに負担をかけてしまっているかもしれないなんて…。
私はとりあえず「3」の方法を実践中です!
浴室の床に足をついた時、あまりの冷たさに驚くこともなくなりました。

そして、部屋と廊下を区切っている扉はあえて閉めず、
暖房からの温熱が廊下へ流れやすい状態にして
1Rの空間すべてがだいたい同じ温度になるようにしています。

家をより快適な空間にするために、
ヒートショックを対策するのは大切なこと。
ぜひ、実践してみてください。

 

取材協力:ポラスグループ

 

 

 

KIRA CLOSET journal
木川誠子